20世紀最高のカメラ
2001年3月14日20世紀におけるカメラの最高傑作はどれか?と問われれば、ライカM3だ、やれニコンFだ。いいやキヤノンのEOS650だ。なにいってやがんだコンタックスRTS?をおいてほかにあるまいてと人によって諸説もあろう。世のカメラマニアはこうした話がなぜか好きなものである。高級カメラを使っているヤツほど自己顕示のごとく自分のカメラこそが最高だと主張する。先のライカ/コンタックス論争(昭和初頭の話やね)、今日におけるニコン/キヤノン論争もこうしたカメラマニアの自己顕示欲の賜物であろう。ちなみに全部使ってみればわかることだがどれもたいへんいいカメラである。自分の使い方に適してさえいれば、どんなカメラを使ったっていいのだ、へへん。
とまあ、どっちもいいカメラだよ〜とぬけぬけと言いくさるようなユトリアル人間が一番イケスカナイちゅーのはこの際おいといて、だ。自分に「20世紀最高のカメラ」を問われれば答えは簡単「写るンです」。
その根拠は、ピントや露出合わせといった煩雑な手続きが一切無く、かつ軽量で、老人から子どもまで使い手を問わない点、コストパフォーマンスの高さ(フィルム入りで千円だぜ。そんなカメラほかにあるかい)そしてなによりその気軽さにある。
修学旅行における生徒のカメラ携行率がかぎりなく100%に近いのも、あるいは「写るンです」の恩恵であろう。コギャル(この言い方は古いか)の必携アイテムでもある。無造作にポケットの中に入れておき、撮るときはフィルムを巻き上げてシャッターを切るだけ。その気軽さゆえに、ときとしてとんでもない写真が撮れてしまうことがある。現実に素人がこいつで撮った写真が、朝刊のトップを飾ることも少なくないのである。
ところで、この「写るンです」をはじめ使い捨てカメラにはあるネガティヴなイメージが否めない。それは「使い捨て」であるがゆえに、写りがよくないといった先入観に基づく偏見である。それは半分、事実であろう。これは、コストを安く仕上げるために機能を最小限に削った代償ともいえる。
ところが、そんな使い捨てカメラである「写るンです」でいい写真をつくるコツというものがある。快晴の夏の日に撮ったスナップ写真がぽわ〜っとねむい調子で仕上がってきたことはないだろうか。アレは明らかにオーバー露出なのだ。つまり、レンズを通過した光の量がフィルムの限界を超えているということである。ところがどっこいこれが適正露出となるような場所で撮ると、ちゃんとした写真が撮れていたりする。
「写るンです」には主にISO400とISO800のふたつのタイプがある。ISO800は暗い屋内で内蔵フラッシュとの併用が前提となる(ISO800というフィルムは屋外では一寸明るすぎるのだ)そこで、屋外ではISO400(晴れよりちょい曇りぐらいが向いている)屋内ではISO800と「写るンです」を使い分ける。これだけで、過度にオーバーな写りとなることはなくなる。そして、プリントに出すとき「濃く焼いて」の一言、これを忘れてはならない(最近ははじめからちゃんと濃く焼いてくれるところもあるが)。
ネガで撮った写真は、濃く焼くことによって色にメリハリをつけることができる。
よって、普通のコンパクトカメラで撮影したときも同様。必ず写真屋で「濃く焼いて」と言うこと。
コンパクトカメラで撮影するときは、晴れの日ならISO400、屋内ならISO800と、フィルムを使い分けるようにしよう。で、プリントに出すときに「濃く焼いて」の一言。
これさえ忘れなければ、以前よりさらにいい写真がつくれることを保証いたします。
みなさんもぜひお試しあれ。
ちなみに、自分がそれほど「写るンです」をそれほど重宝し使用しているかというと…げふんげふん。
いや、買ってしまった一眼レフを使わないのはどうにも勿体無いので。つか、年間に20本以上銀塩フィルムを使って撮る人間には、「写るンです」はかえって「高いンです※」、チョホホ…。
※写るンです20個(単価1,000前後×20=20,000前後)も買うと、カラーネガフィルム20本(単価200〜×20=4,000〜)との差額で安いコンパクトカメラが1台余裕で買えちゃうんです、うるる〜。自分の場合、年間の差額で毎年1台は一眼レフが買えてしまう計算に(汗)
とまあ、どっちもいいカメラだよ〜とぬけぬけと言いくさるようなユトリアル人間が一番イケスカナイちゅーのはこの際おいといて、だ。自分に「20世紀最高のカメラ」を問われれば答えは簡単「写るンです」。
その根拠は、ピントや露出合わせといった煩雑な手続きが一切無く、かつ軽量で、老人から子どもまで使い手を問わない点、コストパフォーマンスの高さ(フィルム入りで千円だぜ。そんなカメラほかにあるかい)そしてなによりその気軽さにある。
修学旅行における生徒のカメラ携行率がかぎりなく100%に近いのも、あるいは「写るンです」の恩恵であろう。コギャル(この言い方は古いか)の必携アイテムでもある。無造作にポケットの中に入れておき、撮るときはフィルムを巻き上げてシャッターを切るだけ。その気軽さゆえに、ときとしてとんでもない写真が撮れてしまうことがある。現実に素人がこいつで撮った写真が、朝刊のトップを飾ることも少なくないのである。
ところで、この「写るンです」をはじめ使い捨てカメラにはあるネガティヴなイメージが否めない。それは「使い捨て」であるがゆえに、写りがよくないといった先入観に基づく偏見である。それは半分、事実であろう。これは、コストを安く仕上げるために機能を最小限に削った代償ともいえる。
ところが、そんな使い捨てカメラである「写るンです」でいい写真をつくるコツというものがある。快晴の夏の日に撮ったスナップ写真がぽわ〜っとねむい調子で仕上がってきたことはないだろうか。アレは明らかにオーバー露出なのだ。つまり、レンズを通過した光の量がフィルムの限界を超えているということである。ところがどっこいこれが適正露出となるような場所で撮ると、ちゃんとした写真が撮れていたりする。
「写るンです」には主にISO400とISO800のふたつのタイプがある。ISO800は暗い屋内で内蔵フラッシュとの併用が前提となる(ISO800というフィルムは屋外では一寸明るすぎるのだ)そこで、屋外ではISO400(晴れよりちょい曇りぐらいが向いている)屋内ではISO800と「写るンです」を使い分ける。これだけで、過度にオーバーな写りとなることはなくなる。そして、プリントに出すとき「濃く焼いて」の一言、これを忘れてはならない(最近ははじめからちゃんと濃く焼いてくれるところもあるが)。
ネガで撮った写真は、濃く焼くことによって色にメリハリをつけることができる。
よって、普通のコンパクトカメラで撮影したときも同様。必ず写真屋で「濃く焼いて」と言うこと。
コンパクトカメラで撮影するときは、晴れの日ならISO400、屋内ならISO800と、フィルムを使い分けるようにしよう。で、プリントに出すときに「濃く焼いて」の一言。
これさえ忘れなければ、以前よりさらにいい写真がつくれることを保証いたします。
みなさんもぜひお試しあれ。
ちなみに、自分がそれほど「写るンです」をそれほど重宝し使用しているかというと…げふんげふん。
いや、買ってしまった一眼レフを使わないのはどうにも勿体無いので。つか、年間に20本以上銀塩フィルムを使って撮る人間には、「写るンです」はかえって「高いンです※」、チョホホ…。
※写るンです20個(単価1,000前後×20=20,000前後)も買うと、カラーネガフィルム20本(単価200〜×20=4,000〜)との差額で安いコンパクトカメラが1台余裕で買えちゃうんです、うるる〜。自分の場合、年間の差額で毎年1台は一眼レフが買えてしまう計算に(汗)
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